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研究内容
穴井博文 研究紹介
小型斜流式血液ポンプを用いた長期循環補助法に関する研究
産学共同研究にて開発、上市に至った体外循環用血液ポンプ、JMS Mixflow7™の長期使用を目指した改良を行ってきた。ベアリングの耐久性と抗血栓性の向上を図って、ピボットベアリングの改良、インペラ構造の改造。ケーシングの形状変更などを行い動物実験での検証を繰り返し、長期の耐久性を持った小型射流式血液ポンプの開発を行っている。
携帯型心肺補助装置の開発
長期使用小型射流式血液ポンプが小型であるという特性を生かし、このポンプを用いた携帯型心肺補助装置を行っている。携帯に適した小型の駆動装置はJMS社が主体となって開発し、人口肺、回路と一体化した機能評価を慢性動物実験にて検証している。
胸骨接合ベルトの開発(心臓血管外科と共同研究)
心臓、大血管手術で胸骨縦切開を行う際、閉胸時に胸骨を接合するためのベルトの開発を行っている。胸骨縦切開後の胸骨接合には通常ワイヤが用いられているが、術後の譫妄状態などで体動が激しくワイヤの破断や弛緩を来した場合や、糖尿病の合併で創治癒が遷延する場合などでは胸骨の癒合不全から正中創し開、胸骨骨髄炎および、縦郭円に至り致死的な場合もあります。これに治して金属ベルトが用いられてきましたが、内胸動脈の枝の損傷をきたすと、出血に時間を要したり、再開胸を要したりします。我々は極細鋼線を撚って作られた金属ベルトを用い非損傷性で強固な固定が得られる胸骨接合用ベルトの開発を行っている。